1.「361明志塾」とは(2024年創業)
(1)4人から8人で行う3泊4日の合宿研修
(2)一年を361日と考え、この4日間は日常の忙殺から自己を解放する
(3)カリキュラムは読書、映像視聴、ディスカッション、経営、雑学、人間学など。日頃不足している自己啓発、自己投資の軌道修正を図る
(4)毎年受講を基本とする
(5)社員30人〜200人前後の企業を対象。全社員受講を基本とする
(6)個人参加型プログラムも検討中
(7)インストラクターは兵頭秀一
(8)年商1000万円~2000万円を目指す
(9)4月スタート予定(民泊申請手続き中のため)まだ受注はない
(10)明志塾は20年前に4年ほど勤めていた株式会社ダイナムが社内研修目的で同社の創業者が中心となって開発したもの。そして約4000人の社員を毎年受講させ社員教育に大きな成果を挙げていた。自身も在籍中、五回受講したが大きく成長させてもらった。明志塾と出会っていなかったら企業家として成功できなかったと思っている。
(11)だから、きっとうまくいくと思っているが、何の成功保証もない
2.開催会場
(1)東京都葛飾区堀切
(2)株式会社ちかなりの自社ビル兼兵頭の住宅(2017年に1億8000万円で中古で購入)
(3)土地100坪、4階建て、築35年
3.株式会社ちかなりについて
(1)2008年設立
(2)創業者は兵頭
(3)年商は約5000万円(コロナ前の最高は1億5000万円)
(4)正社員6名
(5)主な事業内容(今も継続中のもの)
①就職サイト「合説どっとこむ」の運営
(2008年~今に至るまでの核事業)
②メダカ専門店「堀切めだか」
(2020年~将来の核事業へ)
(6)撤退した主な事業
①バトミントンサイト運営
(2008年~2018年)
マネタイズできず撤退
②バドミントンフィットネスクラブ「楽ミントン」
(2017年~2019年)
4店舗を造ったが、黒字化できず
コロナ禍突入のタイミングで撤退
③面接力養成5時間研修
(2011年~2019年)
受講料3000円の対面式講座。総額1億円近くを売り上げたが、コロナ以降オンラインセミナー流行のため撤退
④レストラン、BAR事業
(2020年~2022年)
自社ビル内で開業。図らずもコロナ禍と重なりほぼ営業せず。しかし3000万円を超えた休業協力金収入が楽ミントン事業失敗の大赤字を埋め、倒産回避の決め手となった
4.「起業家:兵頭秀一」について
(1)1965年生まれの58歳
(2)大卒後、上場企業などで人事畑中心。スーパー、ITなど、3回転職
(3)37歳から副業などで経営を学び、45歳で脱サラ
(4)大企業サラリーマン志向だったが、20年前からベンチャー企業家のカッコよさに憧れを抱き方向転換。
5.16年の会社経営で学んだこと
(1)起業は3つのストーリーがある
①自分一人だけの会社をやる
②家業規模(10人以下程度)でやる
③本当の企業でやる(社員10人以上)
(2)①~③を全部経験してたどり着いた結論
②が一番幸せ。
(忙殺されない、つぶれにくい、社長業の充実感は持てる、人事、採用、教育に手がかからない)
(3)③を捨てて失ったこと
雇用創出という誇り(ここまでの我が人生最大の誇りでもある)
6.今回の新規事業考案の条件だったこと
(1)自社ビルを活用する
(2)兵頭の人事経験、起業経験で得たコンサルティングスキルを活かす
(3)社員は増やさない
7.なぜ新規事業に挑戦を続けるのか
(1)一発屋として終わりたくないという起業家としてのプライド。
一つ目の成功は運もあるが二つ以上成功させたらその実力は本物と思っている→歌手や芸人と同じ
(2)100年続く会社にするため
100年も発展を続ける事業分野などまれ。核事業の転換を図ることができる会社が100年続く強い会社。(例 mixi=SNS破綻→ゲーム事業で大飛躍)
8.起業家兵頭の戦略
(1)新規事業は現場の最前線に入り込んで作り込む
(2)軌道に乗ったら人に任せ、自分のスケジュールの約8割を空ける
(3)ここで資金と時間ができるのでそれを再投資して新規事業を創る
(4)成功事業の条件
①労働生産性6000円/1時間以上が可能なビジネスモデル
②売り上げは毎年1円でも前年を超えること
③利潤分配率(営業利益÷粗利益)20%以上が可能なビジネスモデルであること
→この3つがクリアできればステークホルダーの誰も不幸にしない
→この3つのうち一つでも欠けるといつか誰かが不幸になる
(5)(4)を達成するために設計する分配率のモデル
(分母は売り上げではなく粗利)
①人件費 40%以下(限界50%)
②不動産関連(賃料等) 20%以下
③営業利益 20%以上
8.社長業とは
(1)ビジネスの5つの基本業務
①営業、②商品開発、③経理財務(お金)、④人事、⑤不動産(事業物件の選定)
(2)社長と副社長以下の違い
(1)の5つすべての戦略の担い手が社長、どれか1つに専念するのが副社長以下
(3)キャリアプランとの関係性
社長になりたければ5つ全部に関心を持つ。副社長以下がキャリアのゴールならどれか一つに専念してもよい
(4)ジョブローテーションのウソ
会社員人生ではふつう5つのうち1個か2個しか経験しない(意味なきジョブローテーション)
(5)社長の息子が後継候補として30歳で入社したらどうする?
とにかく5つの仕事に触れさせる。本体の専務より子会社の社長をやるのが次期社長候補。
(6)社長の思考回路は副社長以下と正反対
①借金が嬉しい(普通の人は怖い)
②給料日が悲しい(普通の人は嬉しい)
③休日は不安になるのでいらない(普通の人は休日大好き)
9.銀行借り入れの考え方
(1)現金は血液
(2)晴れた日に傘を買う(儲かっている時はどんどん借りる)
(3)金利をケチる思考を捨てる(金利なんて社員一人の給料より安かったりする)
(4)2億の借金で健全な決算=売り上げが10倍になれば20億借金できると喜ぶ
(5)返済してゼロにしようとは思わない(取引銀行ゼロ=倒産リスク増大)
(6)国と時代を問わず銀行があるのはなぜか
=経済を活性化する有効な道具だから
=銀行借り入れをより多くできたものが経済的成功者
(7)銀行借り入れ額国内第一位はトヨタ自動車なのである
(8)無借金経営が優秀と思っていることが経営がわかっていないという事である
(9)この低金利時代に借り入れをして事業をしない社長は仕事をさぼっているだけである(アパホテル創業者)
10.後継者問題をどう考える?
(1)ほぼ難しいのであきらめている
(2)創業者は変態。事業を創業して成功させた経験に匹敵する経験など後継者は不可能。
(3)もっとも違うのは決断の機会の経験のスケールと数。
(4)創業者が死なない限りその経験は始まらない。
(5)創業者レベルの変態は後継社長はやらず自分で起業したがる
(6)だからムリなので俺が死んだらみんながどうにかしてくれると思っている
(7)ユニクロ、ソフトバンク、日本電産、楽天も後継者が見えてこない
→創業者が1000万人に一人のレベルの変態
以上